教王護国寺 東寺

創建からおよそ1200年の平安京の遺構。

唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師空海が

嵯峨天皇に託され、日本で初めての密教寺院

教王護国寺を造営。

1994年に世界遺産として登録されている。

 

境内には金堂、講堂、食堂の大伽藍が並び

仏法僧を表しているそうです。

仏…金堂、法…講堂、僧…食堂

 

東寺の本堂 金堂

金堂の御本尊は薬師如来。

薬壷(やくこ)を持たない古い様式の仏像で

光背に七体の化仏を配する七仏薬師如来。

御本尊に対面して右側に日光菩薩、左側に月光菩薩が、

薬師如来の台座には十二神将が配置されています。

平安京の威厳と格調を感じる大きな金堂内で薬師三尊像が拝観者を

優しく包み込んでいただいている気持ちになります。

 

講堂は寺域の中心(密教の中心)となる建物。

密教の教えをわかりやすく表現したのが「曼荼羅」。

「胎蔵界曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」があり、

その曼荼羅を具現化にしたものが

講堂にある「立体曼荼羅(羯磨曼荼羅)」。

弘法大師空海が人生のすべてを注いだ密教の空間。

大日如来を中心とした二十一尊の仏様を

初めて見た時の圧巻と感動は未だに頭から離れない。

いつまでもそこで見ていたい…それほど素晴らしい空間です。

 

食堂(じきどう)は僧が生活のなかに修行を見いだす場だそうです。

かつての御本尊は千手観音菩薩。

御本尊を四天王が護っていたそうですが、昭和5年の火災で大きく焼損。

修復された御本尊と四天王は現在宝物館に安置され、

特別公開の時だけお会いする事ができます。

食堂では写経の場を設けており、

四国八十八ヶ所巡礼や洛陽三十三所観音霊場などの納経所となっているそうです。

いつかここで写経を体験してみたい。

 

日本一高い木造の建築物が東寺の五重塔

特別公開の際は初層内部を見る事ができます。

大変素晴らしい空間で感動しました。

 

御影堂(大師堂)は弘法大師空海がお住まいだった所。

弘法大師信仰発祥の地。

生身供(しょうじんく)が始まる早朝6時から閉門まで自由にお参りができるそうです。

私の尊敬する人物 弘法大師空海様の存在をより近くに感じられる場所。

まだ行った事がないのでそのうち必ず御参りしたいです。

毎月21日に開かれる「弘法さん」もまた行きたいな。

 

観智院

真言宗の勧学院。食堂の北大門の先にある建物。

春期と秋期の特別会期中の時だけ拝観できます。

国宝の客殿、枯山水の五大の庭、本堂には

御本尊の五大虚空蔵菩薩(智慧の仏様)が鎮座。

茶室 楓泉観で季節を感じる和の庭を眺めながら静かに過ごす事も。

 

 

春は桜、秋は紅葉を愛でながら五重塔を眺め写真を撮ったり。

この時期の夜のライトアップの時も金堂や講堂の扉が開かれ、

仏様を外から見る事も出来て感動です。

 

お寺の御香(東寺香風信香)も素敵な香りで大好きです。

 

京都が誇る世界遺産

真言宗総本山 教王護国寺 東寺

お近くに行かれた時はぜひ一度足をお運びになってみてはいかがですか?

 

 

初めて行った東寺の感動はこちらの過去のブログで。